安心、安全な場所にいることが大切という
話をする人もいますが、ビジネスにおいて
それは本当によいことなのでしょうか。
クライアントのSさんはサロンを経営していて、
集客について悩んでいました。
そんなSさんは、交流会に月に一度は
行くようにしていましたが、
実は毎回同じ人と同じ会話をしていたのです。
Sさんと仲のよい交流会の友達もまた
集客で悩んでいたので話が合うのですが、
本当にそんな状態で問題解決するでしょうか?
Sさんに、「違う交流会に行ってみませんか?」と
提案したところ、
「せっかく今の交流会に行って慣れてきたのに、
続けてはダメですか?」とのこと。
Sさんは、元々人付き合いが苦手で、
今の交流会も友達に誘われて、いつも
友達に会えるから行っていたようなものでした。
その友達と離れて知らない人ばかりの
交流会に自分が行けるものだろうか?
一度は、Sさんと連絡が取れなくなり、
もうコンサルを受けに来てくれないのでは
ないかと心配もしました。
しかし、2週間後にSさんはコンサルに来て
嬉しそうに話をしてくれたのです。
「あれから本当に悩みました。
新しい場所に行き、誰も知らないところで
本当に居心地が悪くてすぐに帰りたくなりました。
だけど、せっかくここまできたのだからと
話しかけてくれた人と一生懸命に語りました。
そこで、Iさんという方に出会ったんですが、
Iさんは集客ができるけれどサロンがない方で、
二人で一緒にサービスを提供すると強力なものが
できると意気投合したんですよ。」
それまで行動ができずにいたSさんは、
Iさんの行動力に引き込まれるようにして、
今では二人で講座も行うようになりました。
居心地がよい場所にいることは幸せです。
しかし、そこに落ち着いてしまっていては、
必死さを忘れてしまいます。
居心地が悪いと、「なんとかしなくてはならない。」と
自分を守るためにも必死にできないことを、
できるように頑張ったりするので、
Sさんのような嬉しい結果を出せたりするのです。
いつも同じ道を歩いてばかりいる人は、
違う道を選んで歩いてみませんか?
きっと違うものが見えてくるはずです。
普段読まない本を読み、
普段見ない映画を観て、
一度も入ったことのないお店に入り、
そんな小さなことでもいつもと違うことに
チャンレンジしてみてください。
そうして自分を成長させて欲しいのです。
※コロナ禍ですので、今回の交流会というのは
現実難しいかもしれませんが、
それでもオンラインを使って新しい場所に
参加することなどもできますよ。