ビジネスに『集客』は
切っても切り離せないもの。
これから起業する人も
「どうやって集客するんだろう?」
って考えたりしますよね。
でも、『集客』というと
人を集めることだけだと思っていませんか?
それも間違いではないのですが、
もっと大切なことがあるんですよ。
どうして集客できないんだろう?
私はこれまでに、
エステ・ネイルなどのサロンオーナーや、
コーチ・カウンセラーなどのコンサル業の方に、
セミナーをしてきました。
多くの方は集客で悩んでいます。
そんな中でこんな質問をするようにしています。
「集客が上手く言っていないのはなぜですか?」
そうすると、
「金額が高すぎるのではないか。」
「経験が足りないから勉強しないといけない。」
「サロンが駅から遠いから場所がわるい。」
「お客が欲しいと思うメニューがつくれない。」
・・・と答えてくださいます。
だいたいこんな感じがほとんどですね。
それで続けて、
「これまでどんなことを行ってみましたか?」
と質問すると
「金額をできるだけ下げてみた。」
「セミナーやスクールで学んでいるところ。」
「サロンを移転するための物件を探している。」
「メニューを変更してみた。」
という答えが返ってきます。
・・・みなさん、
本当によく頑張っていますよね。
でもその後に決まって、
「でも、
その努力がむくわれていないんです(T_T)」
とおっしゃいます。
なぜ、その努力は報われていないのでしょうか?
知ってもらうと集客はうまくいく!
実は、
私が20年前にマーケティングを担当した
『ウイルスバスター』も
発売当初は同じような悩みを抱えていました。
最初は全然売れなくて、営業マンは、
「値段が高いから下げてください。」
とか
「ソフトウェアの内容が良くない。」
などと、 売れない理由を
毎日のように伝えてきます。
私も、営業マンの言葉を信じて
値段をさげて価格競争に巻き込まれたり、
ソフト開発に叱られるくらい希望を言ったり、
様々なことを試してみました。
・・・でもなかなか売れません。
そんな、
いろいろなことを試していたある日、
私は
『ウイルス対策ソフトウェア』
そのものが知られていないだけでは?
と気が付きました。
今でこそ当たり前ですが、
当時は『ウイルス対策ソフト』自体が
出てきたばかりのころだったのです。
だから、
『コンピューターウイルス』があることや、
どんな被害があるのかも
あまり知られていませんでした。
だから、商品を買ってくれないのでは?
と思ったのです。
そこですぐに、
秋葉原のパソコンショップ店頭で
マイクデモを行うことにしました。
コンピューターウイルスのこと。
被害にあった事例。
どんな経路でパソコンに入ってくるか。
などなど・・・。
そんなことを説明していったら、次第に
『ウイルスバスター』が売れていきました。
なんと、1回のデモで50人もの人が
買ってくれることもありました。
つまり、
『ウイルスバスター』が売れなかったのは
内容が悪いとか、価格が高いとかではなくて、
『ただ単に知られていなかっただけ』
だったのです。
◆◇◆◇
デパートの実演販売もそうですよね。
野菜カッターやずり落ちないハンガーなど、
そのまま販売されていたら
目にもとまらない商品であっても、
実演販売されていると・・・
「便利!すぐに使ってみたい。」
なんて、
ついつい買ってしまったりしませんか?
ひょっとしたら、
あなたの商品やサービスが売れないのは
『ただ単に知られていないだけ』
かもしれません。
商品やサービスを何も買えなくても、
知ってもらうだけで
売れるようになるかもしれませんよ!
そこは一度視点を変えて
『認知してもらうこと』
に取り組んでみてください。
集客ができないと悩んでしまうと
『商品やサービスの改善』
から手を付けてしまいがちです。